2015年04月20日

演劇集団ROUGHさんのZAOを観た

新津です

先週末、金沢市民芸術村で演劇集団ROUGHさんのZAOを観ました

簡単に感想など

zao

蔵王ではなかった

ZAOというタイトルでザオウという読みから、蔵王の話だと予想していたら全然違う話でした。雪山で遭難とかするのかと思ってた。ストーリーはというと海外の博物館に来た大学生のカップル2人が、幻のスメルタニアン?王朝の時代にタイムスリップ?して、その時代の王であるザオウ4世の生き様を見たり、その王朝自体の没落を体験するといった感じでした

博物館にはその王朝の初代から3世までの肖像画と4世の石造のようなものがありました。学芸員さんの話を聞いているうちにその王朝の存在が怪しくなっていくんですが、急に石造が動き出し大学生二人は時空を超えます

大学生の男(嶋田さん)はタイムスリップした先でザオウ4世の肖像画を描く絵師として迎え入れられるものの、ザオウ4世は肖像画を描くことを拒否して、代わりにエアサッカーしたり好きな女の子の話をしたりします。ザオウ4世は母親が亡くなった際に仕事で家を離れていた父親を強く恨んでいて、そもそも王という運命を受け入れずにわがままし放題でした

ザオウ4世は一般人との接触を禁じられたりするため、好きな女の子にもなかなか会いに行けなかったり、仲の良かった友達が遠くに飛ばされたりしていた模様。そういった事についても非常に嫌だったようなんです。それで、わがまま放題且つ父親への恨みが肖像画に傷を付けるという行動につながってしまいます。その日からザオウ4世はザオウ3世の呪いのようなものにうなされ、好きな女の事に会いに行っても、後ろに何か恐ろしい人がいるなんて事を言われ、困り果てました

そこで、ザオウ3世は呪術師を呼びその呪いを解くことにしました。ここで呼び出された呪術師がタイムスリップしてきた大学生の女(原田さん)でした。実際は大学生であって呪術師じゃないので呪いを解くことはできない感じだったんですが、なんやかんやあって呪いが解けたように見えたものの、原田さん(役名忘れた)がザオウ4世の怒りに触れなぜか嶋田さん(役名忘れた)と一緒に投獄され、あとは火あぶりを待つだけ、というところで現在に戻ってきました

ところがどういったきっかけかは忘れましたが、また幻のスメルタニアン?王朝に飛ばされてしまいました。しかも今度は原田さんは最初とは違った人物、村の教師的な位置づけのスズになっていました。スズはその村で大学生の男(嶋田さん)に似た男(嶋田さん)と結婚していて、おばあちゃんや村娘と一緒に農作業に精を出します

ところがある日その王朝に外敵が侵略しに来ました。この王朝はとても平和だったので突然の事にザオウ4世は慌てふためきます。いろんな人の説得や両親の亡霊の助言を受け、最終的にザオウ4世は覚悟を決め、戦場と化している外に出向いて説得を試みますが、無残にも敵の凶弾に倒れてしまいました。しかし、その様を嶋田さんがしっかりと肖像画として描き上げたのです

物語の最後には王座で眠る大学生カップル二人の前に、それまで無かったザオウ4世の肖像画が添えられ幕がおります

 

役者について

皆さんとても練習されていたように思いました。とにかく台詞が不安というような雰囲気が無く、段取りや会話がとても完成されていたように思います。まぁ、台詞が不安っていうのは普通あまり無いんでしょうけど……

中でも一番光っていたのはザオウ4世の金子さんだと思います。ストーリーの中心的な人物でありながら、個性的な役柄でもあり、話を引っ張る役目もこなすという難しい位置づけでしたが、それを見事にやりきっていたし、何より観ていてどんなことをやってくれるんだろう、というような期待をしてしまう役者さんでした。舞台上でもすごくリラックスしていたように見えました(本当は知らないけど)

そのほかの役者さん達も演技がとても丁寧でよかったと思います。ただ、個人的には全体的に会話のテンポがあまり変わらないように見えたので、もう少し変化があると良かったんじゃないかと思います。特にザオウ4世と従者の人がケンカするところは、基本的に怒鳴ったりするばかりで何か違うアプローチがあったらと思いました

 

舞台について

後ろの壁に肖像画3枚と王座、両袖に黒幕。前後で段差がついていてそこでシーンを分けたりしていました。袖の幕をバトンからワイヤーで吊っていたようですが、バトンから直接垂らせばよかったのでは? と思いました。まぁ、たぶんできない理由があったんだと思いますが

 

照明・音響について

肖像画に傷を付けるところとか、壁の明かりがついたりとか、結構凝っているなと思いました。暗転もキレイでよかったと思います。

音響に関しては、ザオウ3世の亡霊の声がなんとなく迫力不足で、いまいち効果が出ていなかった気がします。あと、歌詞付の曲は一長一短みたいなところがあって、歌詞と場面がそんなにリンクしていないように見えてしまって、ちょっとちぐはぐに感じました

 

その他

とにかくザオウ4世の金子さんが良かったです

ザオウ4世がわがままを言ったり召使さんとケンカするシーンが何回も繰り返されるけど、同じような内容で変化が乏しいので、何か工夫がほしかったです

↑の事もあって2時間がちょっと長く感じてしまった

二回目のタイムスリップ? のときに彼女の方は違う人になってて男の方は絵師のままっていうのが、何か不思議でした

途中で村娘がスズから借りたブレスレットを口の中に入れて祈る?みたいなシーンがあったんですが、借りたもの口の中に入れてそれを返すっていうのが、何かすごく違和感ありました。しかも最終的にスズは村娘にそのブレスレットをあげるっていう、見ようによっては一回口に入れたもの返されても困るからあげることにしたみたいでした

最後の方の危機迫る状況で、ザオウ4世が好きな女の子(金代さん)呼んで来てって言って、大学生の男がすぐに連れてきたんですが、そこで「たまたま宮殿の前にいた」っていう説明はたぶん要らなかったと思います

最初の方でザオウ4世の好きな女の子の母親が、花粉症みたいな病気にかかってたのを回収してほしかった

 

脚本について

こんなこと書くと何かえらそうですが、アイデアはすごくダイナミックで面白いと思いました。とある幻の王朝があって、現代の人間が過去にタイムスリップしてその滅び行く過程を目の当たりにする。壮大な感じがして好きです

ただ、ザオウ4世にフォーカスがあたりすぎていて、現代から来た2人があまり話しに絡んでこない感じでした。大学生の男が見た事っていうのに主軸をおくなら、完全な傍観者ではなく、心境や行動に変化が現れたほうがストーリーっぽいと思いました

あと、おそらく大学生二人のそれぞれにストーリーを持たせるために、最初は男がメインで、後半は女の視点だったように感じたんですが、一度現在に戻るため勢いがリセットされてしまって、クライマックスへのつなぎが急な印象を受けました。導入からザオウ4世の話、呪術師登場まではとても面白いと思います

個人的に勝手な好みを書くと、絵師の方とスズの方をパラレルで進めて、最終的に呪術師としてスズが宮殿に赴くみたいなのが好きです

 

好き勝手書きましたが気に障ったらすみません。勢いがあって若さあふれる劇団さんなので今後の活動も期待したいと思います

そんな感じです


posted by ジョキャニーニャ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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