2016年11月08日

地方劇団と集客についての考察

新津です


the pillows オフィシャルサイトより

前回前々回と適当に書いてきたけど、いったんまとめると、こうなる

1.地方のアマチュア劇団がチケットを売って収入を得るのは、最終的には収支を合わせるため

2.演劇がしたいけどお金はできるだけかけたくない、だからチケット収入を得たい

3.チケットが売れるのは演劇に価値(お客さんがお金を出したい事)があるからだ

2と3が上手く複合してチケットが売れるはず、だと思う。それぞれの側面からは下記のようになる

劇団側 「演劇をする。演劇という価値をお金に換えて収入にする」

観客側 「お金を払って演劇という価値を得る」

劇団側からすると演劇をするという目的と、支出を抑えるという目的を同時に満たすことができる。観客側からすると、演劇を観るという目的をお金を払って満たすことができる。

これを踏まえて、集客を考えていく。そもそも演劇で生活収入を得るというようなプロ志向の劇団ではないことに注意したい。あくまで地方のアマチュア劇団のはなし

経験上、アマチュア劇団のお客さんというのは、劇団員の関係者、演劇関係者がほとんどを占める。それ以外だと、演劇が好きな人、気まぐれに演劇を観ようと思った人、なんかになると思う。チラシを演劇に興味がない人に配ってもあまり効果はないだろう。もちろんたまたま見たチラシで興味をもって観てみようという人はいるかもしれないけど、全体としては少ないと思う

ここで、劇団員の関係者の立場に立ってみる。友人としよう。劇団員から今度演劇やるからよかったら来てね、という連絡があって観に行ったとする。ここで友人が得る価値は演劇自体のそれもあるが、同時に知り合いが出ているという、プラスアルファがあるんじゃないかと思う。知っている人間が出ている催しとそうでないものの間には、受け取る側の価値に差があるんじゃないだろうか

おいら個人としては、知り合いが出ている音楽のライブなら見に行くけど、そうでないものにはそこまで惹かれないってことがある。音楽は嫌いじゃないが、知り合いの出ていないライブにわざわざ行こうとは思わない。でも、the pillowsのライブには行く。知り合いがpillowsのコピーバンドやってても行くかもしれない、知らない人たちがpillowsのコピーバンドやってても、少し惹かれる。でも、知らない人たちがやってるライブには特に行こうと思わない

the pillowsについてはこちら

前にも書いたけど、観客席がそういう関係者や身内だけで埋まっていると限界がある。プラスしてそれ以外の人たちに来てもらわないと、拡大は見込めない。結局それは「創客」という話になる

その創客のためにもう一度価値の話に戻す

関係者は「知り合いが出ている」+「演劇の価値」に対してお金を払っている。これに対して、その他のお客さんは「演劇の価値」だけに対価を払うことになる。おいらとしては、その差に創客の重要な点があるじゃないかと思う。関係者じゃなくても観に行くという事は、おいらが知り合いの出ていないライブに行くのと同じことで、根本に立ち返ると、pillowsのコピーバンドだとか、少なからずどこかにそういう接点がないと行くことはない

ただ、接点というのは必ずしもpillowsのコピーバンドでなくてもいいかもしれない。pillowsっぽいギターロックならpillows好きは興味を示すかもしれない。既存の好きなものと同じ方向性なら興味を持つかもしれない。だからこれは最終的には、集団のカラーを明確にするという事につながる

劇団のカラーがコメディならコメディが好きな人に訴求できる。関係者じゃなくてもそのジャンルや方向性に興味を持ってもらえれば、食指が動くかもしれない。少なくとも興味のないものを観ようとはだれも思わない。つまりやるべきは、集団の方向性をはっきりさせ、それを広報して、嗜好が合う人にそれを届けることだと思う。そしてそれには、宣伝の手法が非常に重要になってくる

宣伝の話に行く前にもう一つ大切なことがある

仮に、関係者以外のお客さんに来てもらえたとする。そのお客さんの得る価値は関係者のそれとは大きく異なる。なぜなら知り合いが出ていないし関係もしていないからだ。純粋に作品の内容だけを評価して対価に見合ったかを考える。だから一番厳しい目を持っているのはそういうお客さんだと思う。あとで、いやぁ今回は稽古期間が短くてさー、みたいな言い訳もできないので、つまるところは、提供できる価値を高めなくてはならない。それによって関係者のお客さんにももっと高い価値を提供できるはずだ

・宣伝の話

創客のためにどうしたらいいか、かみ砕けば、地方劇団の公演情報を演劇を観たいことない人にとどけるには、どうしたらいいのか。これはもうメディアと口コミしかないだろう

口コミの一つは、友達の友達方式だ。劇団員の関係者が友達を誘ってきて、その友達が演劇を気に入ってさらにその友達を、といった風に人というコミュニティの情報伝播を利用する手だ。これはペアチケットなどで誰かを誘ってくるインセンティブを付加するのが一つの手だ。チケット管理はやや複雑になるけど、仕方ない。あと、演劇の内容が期待に沿えなかった場合は逆効果にもなるので注意が必要だ

もう一つの口コミとしては感想や批評がある。ツイッターなどで「○○面白かったー」みたいな情報が載ることで、その周囲の演劇に興味のない層にも薄くだけど情報が広まる。お客さん側に感想を書いてもらう仕掛けがあればいいと思う。これも「○○つまらなかったー」だと逆効果なので、少なくとも面白いことは前提にないといけない

ただ、やはり口コミには限界があると思うので、本命はメディアになると思う。長くなったので、続きはまた今度書きます

そんな感じです


posted by ジョキャニーニャ at 20:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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