2016年12月23日

地方劇団の集客について−チケット価格の妥当性−

新津です

つらつらとあてもなく書いているのでテーマがぶれぶれですが、思い立ったので地方劇団のチケットの価格について書こうと思います

特に画像に意味はありません

IMG_5056
the pillows 公式ホームページから

そもそも劇団のチケット価格ってどうやって決まるのか。基本的には公演にかかる費用を試算してそれをある程度賄える価格にしていると思います

支出から考えるチケット単価

例えば、支出が400,000円として、2,000円で200人来てもらえれば400,000円になるので所謂トントンってやつです。なので、支出400,000円でチケット2,000円、お客さんが300人来ると200,000円の黒字になります。やったぜ

まぁなかなか黒字になりませんが、なった場合は次回公演の予算や打ち上げ代とかになっているものと思います。ちなみに、赤字になった場合は劇団員が補てんします。↑と同じ条件でお客さんが150人の場合は、100,000円の赤字なので劇団員が10人だと10,000円で頭割りするか、年齢などで傾斜をつけて補てんしたりします

チケットが高いと動員は少なくなりがちです。チケットが安いと逆にたくさん来てもらいやすいです。結局トレードオフの関係みたいになるはずです。市場ってそういうもんだよね

収入から考えるチケット単価

費用から試算とは逆の方法もあります。前の話で、お客さんは劇団員の関係者が主となっていると書きました。そうすると、ある程度の集客数が予想できます。そこにチケット単価をかけて収入が予測できます。つまり、大体250人くらいは集客できるからそこに2,000円をかけて予算は500,000円としようみたいな話です

例えば、演出家や舞台監督や製作が、今回は豪華な舞台を作りたいとか、有名人をキャスティングしたいとか、生オケでやりたい、というと支出が増えます。例として、平均して支出は400,000円でチケット2,000円、200人くらいの集客をしている劇団Aをとります

豪華な舞台を作りこむので支出が400,000円追加されたとします。ここで劇団Aの姿勢が問われるとおいらは思います。支出は全体で800,000円となります。今まで通りの価格と集客では純粋に400,000円の赤字です。

☆数値化できませんが、豪華な舞台によって公演の価値は向上するものとします

「赤字にしないためには」チケット単価を4,000円にする、お客さんを400人集客する、といった単価と枚数の増が必要です。(もちろん3,000円*270人とかでもいいです)

でも、お客さんは劇団員の関係者がほとんどです。そう簡単に増えません。仕方ないのでチケット単価を上げます。そうすると集客は減ります。結果として支出予定の800,000円には届かないでしょう。まぁ、こういうことが予見されるので、そもそも豪華な舞台案は劇団内で承認されないかもしれませんが

いや、待ってほしい。チケット価格は演劇の価値である。演劇の価値をお金に換えているので価格が豪華な舞台の分上積みされても、それは妥当である。と思うかもしれない。劇団が4,000円の価値を提供するのだから、4,000円の価値を得るためにお客さんはチケットを買うだろう。でも、そんなことは恐らくない

おいらの場合に当てはめると、友人がthe pillowsのコピーバンドのライブをやると聞いて、2,000円なら行くけど4,000円ならいかない。音響がすごくてスモークとかの演出がすごいんだ、と言われても行かない。人の財布には上限がある。映画・演劇・ライブetcに出せる金額に上限がある。だから、価格=演劇の価値だとしても、演劇の価値をどんどん向上させても価格を比例させることはできない

結局のところ、公演の価値を上げてチケット単価も上げるという方法は、ある程度で頭打ちになります。予算を増やすのであれば、集客を増やす方に重点を置いた方がいいです。もちろん、チケットがすぐに売り切れてしまう場合には、重要と供給のバランスを考えて単価を上げてもいいと思います

結局チケット単価の妥当性とは

これまでの話から、チケット単価は以下が相互に作用しながら決まると思われます

・お客さんに買ってもらえそうな金額
・劇団の予算

でも、映画と比較するとちょっと不思議なことになります。映画が2,000円で観られる昨今、それと同程度の価値を同程度の金額で演劇は提供できているのでしょうか。市場が正しいなら、映画の2,000円も演劇の2,000円も同じ価値です

ただここで、前の知り合いが出ている話に戻ります。映画には知り合いは出ていないが地方の劇団には知り合いが出ている。だから、(おいらの個人的な感覚ですが)演劇の2,000円の中にはその知り合い補正みたいなものが含まれているんじゃなかろうか、という事です。それを妥当というかはわかりませんが、演劇の価値=価格に知り合い補正が含まれるとしたら、ちゃんとした価値を見誤るんじゃないかと思います

そんな感じです


posted by ジョキャニーニャ at 11:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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